坐骨神経痛でお悩みの方は多いのではないでしょうか。腰から足にかけて走る痛みやしびれは、日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
そんな辛い症状を和らげるために、正しいストレッチを行うことはとても効果的です。
しかし、ストレッチには「やって良いもの」と「やってはいけないもの」があることをご存知でしょうか。間違ったストレッチを行うと、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。
今回は、坐骨神経痛の方におすすめのストレッチと、避けるべきストレッチについて詳しくご紹介していきます。
坐骨神経痛とは?基本を知ろう
坐骨神経痛は、腰椎から出て臀部を通り、太ももの後ろ側から足先まで伸びる坐骨神経が圧迫されることで起こる症状です。
主な原因として、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが挙げられます。
症状としては、腰から臀部、太ももの後ろ側、ふくらはぎ、足先にかけての痛み、しびれ、感覚の鈍さなどがあります。
特に長時間座っていたり、前かがみの姿勢を取ったりすると症状が強くなることが多いです。
坐骨神経痛におすすめのストレッチ

1. 膝抱えストレッチ
仰向けに寝て、両膝を胸に引き寄せるストレッチです。腰部の筋肉を優しく伸ばし、椎間板への圧迫を軽減できます。
やり方
- 仰向けに寝て、両膝を曲げます
- 両手で膝を抱え、胸に引き寄せます
- 20〜30秒キープし、ゆっくりと元に戻します
- 3〜5回繰り返します
2. 臀部ストレッチ(梨状筋ストレッチ)
臀部の深層にある梨状筋を伸ばすストレッチです。梨状筋の緊張が坐骨神経を圧迫している場合に特に効果的です。
やり方
- 仰向けに寝て、右足首を左膝の上に乗せます
- 左膝の裏に両手を回し、胸に引き寄せます
- 右臀部の伸びを感じながら20〜30秒キープします
- 反対側も同様に行います
3. ハムストリングストレッチ
太ももの後ろ側の筋肉を伸ばすストレッチです。ハムストリングの柔軟性を高めることで、腰部への負担を軽減できます。
やり方
- 仰向けに寝て、片足を上に上げます
- タオルやベルトを足裏にかけ、両手で引っ張ります
- 太ももの後ろ側の伸びを感じながら20〜30秒キープします
- 反対側も同様に行います
4. キャット&ドッグストレッチ
四つん這いの姿勢で背骨を動かすストレッチです。脊椎の可動性を高め、腰部の筋肉の緊張を和らげます。
やり方:
- 四つん這いになります
- 息を吸いながら背中を反らし、頭を上げます(ドッグポーズ)
- 息を吐きながら背中を丸め、頭を下げます(キャットポーズ)
- ゆっくりと5〜10回繰り返します
5. 膝倒しストレッチ
腰部の筋肉を優しく伸ばし、脊椎の回旋可動性を高めるストレッチです。
やり方
- 仰向けに寝て、両膝を曲げます
- 両膝を左右にゆっくりと倒します
- それぞれの方向で10〜15秒キープします
- 左右交互に5〜8回繰り返します
やってはいけないストレッチ・注意すべき動作

1. 前屈系のストレッチ
立位や座位での前屈は、椎間板に強い圧力をかけ、神経の圧迫を悪化させる可能性があります。特に急性期には絶対に避けましょう。
2. 腰の反り過ぎ
過度に腰を反らす動作は、脊柱管狭窄症が原因の坐骨神経痛の場合、症状を悪化させることがあります。
3. 痛みを我慢して行うストレッチ
「痛い方が効く」という考えは危険です。痛みがある場合は無理をせず、心地よい範囲でストレッチを行いましょう。
4. 急激で反動を使った動作
バリスティックストレッチ(反動を使ったストレッチ)は筋肉を傷める可能性があります。ゆっくりと静的に行うことが大切です。
5. 症状が強い時の運動
激しい痛みやしびれがある急性期には、安静にすることが優先です。無理な運動は症状を悪化させる恐れがあります。
ストレッチを行う際の注意点
タイミングを考える
ストレッチは体が温まっている時に行うのが効果的です。入浴後や軽いウォームアップの後に行いましょう。また、就寝前のリラックスタイムにも適しています。
継続することの大切さ
ストレッチの効果を実感するには、継続することが何より重要です。1日5〜10分程度でも構いませんので、毎日続けることを心がけましょう。
呼吸を意識する
ストレッチ中は深くゆっくりとした呼吸を心がけましょう。息を止めてしまうと筋肉が緊張し、ストレッチの効果が減少してしまいます。
個人差を理解する
坐骨神経痛の原因や症状の程度は人それぞれ異なります。自分の体の状態を観察しながら、無理のない範囲でストレッチを行うことが大切です。
日常生活で気をつけたいポイント

正しい姿勢を心がける
デスクワーク中は背筋を伸ばし、足裏全体を床につけるようにしましょう。また、長時間同じ姿勢を続けないよう、定期的に立ち上がって体を動かすことも重要です。
重いものの持ち方
重いものを持つ際は、腰を曲げるのではなく膝を曲げてしゃがみ、体に近づけて持ち上げるようにしましょう。
睡眠環境の改善
柔らかすぎるマットレスは腰に負担をかけます。適度な硬さのマットレスを選び、横向きで寝る場合は膝の間にクッションを挟むと良いでしょう。
いつ専門家に相談すべきか
以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
- 激しい痛みが続く
- 足に力が入らない
- 排尿・排便に支障がある
- 症状が徐々に悪化している
- セルフケアでは改善が見られない
まとめ

坐骨神経痛の改善には、正しいストレッチと日常生活での注意が欠かせません。今回ご紹介したストレッチを参考に、無理のない範囲で継続して行ってみてください。
ただし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、必ず専門家に相談することが大切です。
また、ストレッチと併せて考えていただきたいのが、根本的な原因へのアプローチです。
坐骨神経痛の多くは、骨盤や背骨の歪み、筋肉のバランスの崩れが関与しています。これらの問題を解決するためには、身体のゆがみを整える整体がおすすめです。
専門的な手技により身体全体のバランスを整えることで、坐骨神経への圧迫を根本から改善し、より効果的で持続的な症状の改善が期待できます。
清水整体院は坐骨神経痛を得意としておりますので、ぜひ当院の根本整体をお試しください。
セルフケアと専門的な施術を組み合わせることで、坐骨神経痛の早期改善と再発防止につながるでしょう。
痛みのない快適な日常生活を取り戻すために、ぜひ今日からできることから始めてみてください。